グランドピアノと同様のシーソー構造で、積層の木製鍵盤を搭載し、タッチの評判がとても良いCA65を中古で購入しましたのでレビューしていきます。
現在は後続機のCA78が発売されています。グランドフィール鍵盤を搭載したピアノを安く入手したい方にはCA65の中古を探してみるのもオススメです。
外観
プレミアムローズウッド調は茶色がかったきれいな色合いで高級感があります。
重量は73kg程あり、一人で運ぶのは厳しい重さです。サイズは「横144.0cm × 奥行47.0cm × 高さ90.5cm」となっています。
背面には持ち手がついてますので、運ぶ際に持ちやすくなっています。
インターフェースは内側にあるので、背面はスッキリとしています。
中央には、真鍮ぽいメッキか何かのKAWAIエンブレムが貼られていてピアノらしい外観です。
前のモデルCA63では、この板の部分が斜めでしたが、CA65からグランドピアノのような垂直のデザインに変更されています。
譜面台の右下にはシリーズ名のConcertArtist(CA)が印字されています。
譜面台は3段階で角度調節ができ、A4の楽譜が4枚ほど収まる広い横幅があります。
操作パネルは鍵盤左側にあり、大型ディスプレイも付いていて、操作性や視認性は良好です。
ピアノだけでもたくさんの音色が入っています。PIANO1,2ボタンを押すごとに切り替えられます。
PIANO1 | コンサートグランド1,2 スタジオグランド1,2 メローグランド1,2 ジャズグランド1,2 |
PIANO2 | ポップピアノ1,2 アップライトピアノ ブライトピアノ |
他、オルガン、ストリングスなど合計60音色を搭載。上位モデルCA95では80音色となります。
またコンサートチューナー機能で細かな調整をすることも可能です。(ソフトウェアピアノ音源の設定にあるようなダンパー、キーノイズ、各レゾナンスの調整等)
右側に電源ボタンと音量メーターがあります。
本体左下には、USBメモリー用端子(録音用)、ヘッドホン端子x2 があります。
ヘッドホンフックが横に付いているのが、地味に便利です。
ヘッドホン端子の奥には、各インターフェースがあります。
USB端子などはこちらになります。ケーブルはすぐ下の隙間から背面に回せます。
ペダルは3本ペダルになります。グランドピアノの重さが再現されていて、しっかりした重さがあります。
鍵盤について
鍵盤は前モデルのRM3鍵盤から、支点距離が長くなったGrandFeel鍵盤になっています。(下位モデルのCA15はRM3-II鍵盤)以前のRM3鍵盤もとても良い鍵盤でしたが、GrandFeel鍵盤になると鍵盤の奥の方を押した時の弾きやすさがかなり違ってきます。
RM3鍵盤とGF鍵盤の比較動画(英語)
基本的な構造はさほど変わりませんが、支点距離がかなり長くなりました。
またCA65では、白鍵が象牙調のアイボリータッチ、黒鍵が黒檀調のエボニータッチとなっていて、滑りにくく、さわり心地も良いです。(下位モデルCA15はアイボリータッチのみ)
音について
KAWAIeuropeの公式動画です。電子音っぽさが少なく、最近の電子ピアノの中でもリアルのピアノに近い音をしていると思います。動画で聞く音と、実際に弾きながらピアノ本体のスピーカーやヘッドホンで聞くのとでは多少差異がある場合があるので、実際に店頭で聞いてみることをおすすめします。
分解、組み立てについて
CA65Rは脚部分と本体が分解可能です。脚部分と本体は左右2箇所づつのネジで止まっています。本体の底面を覗き込んで、合計4箇所を外せば、脚と本体を分離できます。ちなみにCA95は響板一体型の為、分解できません。
分解した本体のみのサイズは「横144.0cm × 奥行47.0cm × 高さ42cm(元々は90.5cm)」となります。本体のみでも男性2人ぐらいいないと運ぶのは大変です。
脚部分とペダル部分、裏板はさらに分解できます。こちらはバラせば一人でも十分運搬可能です。
おわりに
鍵盤のタッチを第一に選びましたが、音もとても良いピアノです。MIDI経由でソフト音源を鳴らすことも考えていましたが、内蔵音源の音色(コンサートグランド)でかなり満足しています。音色もたくさんプリセットがあるのも良いでと思いました。見た目も高級感があり大変気に入っています。中古市場で10万円代前半、ヤフオクなどでは10万円を切ることもあるかと思います。
CASIOとベヒシュタインのコラボモデルGP-300が大変気になってはいましたが、値段的にCA65に落ち着きました。GP-300は、ほぼハイブリッドに近いアクションとベヒシュタインのサンプリング音源がとてもきれいですので、生ピアノに近い電子ピアノをお探しの方は一度チェックされることをおすすめします。
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