Core i7-640Mを入手してきましたので、レポートしていきたいと思います。HP Probook 4520sに取り付けていきます。
スペック
コア | スレッド | クロック | ターボブースト | TDP | L3キャッシュ | |
Core i7-640M | 2 | 4 | 2.8GHz | 3.46GHz | 35W | 4MB |
Core i5-560M | 2 | 4 | 2.66GHz | 3.2GHz | 35W | 3MB |
i7-640Mは、名前こそ「i7」ではありますが、コア数はi5と変わらずデュアルコアとなり、実質的にはi5のクロックアップ版です。同世代にクアッドコアのCPUも一応存在しますが、内蔵GPUの有無、MB側の対応状況、消費電力等の問題から4520sでは使えないと考えて良いので、4520sで使える最も性能の高いCPUが、この「Core i7-640M」になります。
今回、入手できたものはヤフオクで7,000円強で購入したものになります。スペック表からも見て取れる通り、性能の差はi5と誤差程度です。このスペックにそれだけ価値があるかというと疑問が残るかもしれません。あくまで4520sでハイスペックを追求したい方は、検討してみていただければと思います。
i5-560Mなら、i7-640Mの半額以下の3,000円程度で売られていますので、なるべく安価で性能を上げたい方はこちらがオススメです。
換装
分解と交換の流れは以前の記事をご参考ください。
ベンチマークスコア
CPU-Zのベンチマークを使用しました。
シングル、マルチスレッド共に100程度スコアが上昇しました。
体感的には「気持ち速くなったかな?」程度で、ブラインドテストとかされたら、恐らく分からない差だと思います。
温度
↑ i5-560M ↓i7-640M
CPU-Zのベンチ(Stress CPU)で100%負荷を10分間かけ続けた状態です。
i7-640Mの方が、電力が下がって、温度も下がるという結果になりました。温度に関しては、ついでにファンも分解掃除したのでその影響もあるかもしれませんが、それにしても温度が安定しています。実際使用していて、ファンの回転数が上がることがかなり減ったと感じます。
憶測になりますが、最上位のCPUなので選別品が使われ低電圧なのか、この個体が当たりの可能性もあるかもしれません。コア電圧が見れないのではっきりわかりませんが、このi7-640Mのほうが若干低電圧で、温度的にも安定していると言えます。
まとめ
まず、動作に関しては問題ありません。換装するだけでBIOS、OS上で正常に認識されました。TDPも560Mと同じ35Wなので、発熱や消費電力的にも問題はないと思います。
今回、ファン掃除の影響かCPU換装の影響か分かりませんが、温度がかなり下がったので、わざわざ買い換えた甲斐は一応あったと思います。性能的にはi5-560Mと大差ないですが、名前だけでもi7になりますし、気分的な満足度はあると思いました。
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