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【レビュー】PCゲーマー向け HyperX Cloud Stinger Core Wireless + 7.1 超軽量244gで快適な装着感、コスパの高いワイヤレスヘッドセット

投稿日:2020/04/10(更新日:2020/08/07)

カテゴリ:ゲーミングデバイス

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キングストンのゲーミングブランド「HyperX」のPC向けワイヤレスゲーミングヘッドセットを先行レビューしていきます。発売日は2020年4月20日となっており、予約も開始されています。

「HyperX」は様々なゲーミングデバイスを展開していますが、中でもヘッドセットは、有線モデルの「Cloud Alpha」や「Cloud II」などがプロゲーマーの使用率も高く、定番のゲーミングヘッドセットとして定評があります。

今回レビューする「Cloud Stinger Core Wireless + 7.1」はエントリー向けのワイヤレスモデルになります。

Stinger Wirelessと比較

Stinger Core Wireless + 7.1 Stinger Wireless(HSCSW2)
発売 2020年04月 2019年07月
ドライバー 40mm(ネオジム磁石、ダイナミック型) 50mm(ネオジム磁石、ダイナミック型)
タイプ サーカムオーラル、密閉型
周波数応答 20Hz~20,000Hz
インピーダンス 16Ω 32Ω
接続方式 USBアダプタ
充電ケーブル 0.5m 1m
充電用USB端子(本体側) USB TypeC USB MicroB
ワイヤレス帯域 2.4GHz
接続距離(※周辺状況による) 最大20メートル 最大12メートル
バッテリー寿命 最大17時間
イヤーパッド 布(メッシュ) レザー
低反発イヤークッション X
イヤーカップ90度回転 X
マイク エレクトレットコンデンサーマイク
ノイズキャンセリング
マイク周波数応答 50HZ~18,000HZ 100Hz~7,000 Hz
マイク感度 -40dB (1V/PA 1KHZ時) -47dBV (1V/Pa 1kHz時)
マイクミュート スイング
バーチャル7.1chサラウンド X
重量 244g 270g
保証期間 2年間
価格(Amazon 2020/04/10時点) ¥9,980 ¥9,973

梱包

梱包はよくあるプラスチックケースで保護されている形です。

湿気に弱いコンデンサーマイクに配慮してか除湿剤も入っています。

イヤーカップは保護フィルムが付けられています。光沢系じゃないので必要ない気もしますが、エントリーモデルであっても少しの傷も許さない丁寧な梱包です。

付属品

付属品は、本体、USBアダプタ、充電用USBケーブル(Type-A → C)、冊子類となっています。

クイックスタートガイドはマルチランゲージ仕様で日本語も最後の方にあります。

外観

関連記事:ヘッドセット、ヘッドホンのレビューに便利なマネキンヘッド

各部チェック

外装は樹脂製でマットな質感です。

ヘッドバンドの調整部分は耐久性に優れたスチールが使用されています。

調整は12段階ぐらいでけっこう細かく調整できます。

左側のイヤーカップ下に充電用のUSB端子が付いています。USB-Cなので裏表関係なく挿しやすくなっています。なお、USBは充電のみで、ヘッドセットの有線接続としては使用できません。

隣のボリュームコントロールではWINDOWS側の音量を操作できます。ダイヤルは無限に回るタイプです。操作時はWindowsの画面に0~100の数字付きボリュームバーが表示されるので、現在の音量が把握しやすいです。

ちなみに、Stinger Wirelessではボリュームコントロールが右側のイヤーカップに分かれていましたが、Stinger Core Wirelessではインターフェイスやボタン類が左側に集約されています。

その上に電源ボタンとステータスLEDの表示があります。電源ボタンは3秒長押しでON/OFFとなります(ON/OFF時には電子音が鳴ります)。ペアリングは電源が入ると自動で行われるので、別途ボタンを押す必要はありません。

同じく左側のイヤーカップにはブームマイクが付いています。マイクを上方向にスイングするとミュートする事ができます。ゼンハイザーとかでも採用されてる方式で、スイッチより便利で使いやすいと思います。ミュートの切り替わる部分にはクリック感があるので切り替わりが分かりやすくなっています。

アームはフレキシブルでけっこう自由な位置調整ができます。

イヤーパッドは布製(メッシュ)です。レザーと比較して遮音性は劣りますが、通気性がよく快適です。この辺りはどちらが優れているかというより好みの問題かと思います。

Stinger Wirelessでは低反発クッションが入ってますが、こちらは普通のクッションです。かなり柔らかいので人によってはこっちの方が好きな人もいるかと思います。

耳を覆うオーバーイヤー型になりますが、パッドは十分な大きさで耳が当たって痛くなる事はありませんでした。側圧もきつすぎる感じはありません。

充電用のUSBケーブルは50cm程と短めです。充電しながら使用は難しそうですが、バッテリーは最大17時間持つので、満充電された状態ならヘビーユーザーでも1日の使用分には問題ないと思います。

充電しながら動作できることは確認しているので、長いケーブルがあれば充電しながらでも使用できると思います。ただし、一般的に純正品以外のケーブルでの充電は不具合が起きる可能性もある為、基本的には付属品の使用をおすすめします。

USBアダプタはLED表示がついただけのシンプルな形状です。

ちなみに、最初にUSBアダプタを挿してドライバがインストールされた後は再起動が必要な様です。ドライバは挿しただけで勝手にインストールされました(Win10)

244gと軽量

本体の重量は250gを切る軽さで、頭への負担が少なく快適です。一般的に40mm~50mm程度のドライバーユニットを採用したヘッドセットというと300g前後が多いかと思いますが、その中でもバッテリーを搭載したワイヤレスヘッドセットでありながらかなり軽量となっています。

ゲームで細かい音を聴き取りやすい音質

音質についてはややドンシャリな傾向で、特に高音域が少し強めの印象です。ゲームでは足音や武器のリロード音など細かい音が聴き取りやすく、ゲームに適した周波数特性をしていると思います。音楽鑑賞では曲によってハイハットやシンバルなど高音域の音が若干耳につく事があるかもしれません。音の解像感や分離感はとても良い感じです。

FPSなどで使ってみましたが、ワイヤレスの遅延に関しては気になるほどの遅延は感じられませんでした。

出力形式は最大16ビット、48000KHzとなります。ちなみに、これより上の24ビット、198000Hzなどの設定があったとしても、そもそもゲーム側が対応していないので、ゲーム用途としてはこれで十分だと思います。

マイクの音質

マイクは、話していない時はノイズは全く感じられず、信号自体カットされてる様な気がします。ノイズゲートの様な動作でしょうか。小さい声でもしっかり拾ってれて反応は良い感じです。話している時にはホワイトノイズが少し乗りますが、声に加工されている感はなく自然で、声は聞き取りやすいと思います。

マイクも最大16ビット、48000KHzになります。こちらの方が細かく変えられる様ですが、こちらも基本的には「16ビット、48000Hz」にしておけば良いと思います。

HyperX NGENUITYに対応

HyperXの統合ソフトウェア「HyperX NGENUITY」をインストールすると、7.1chバーチャルサラウンドの切り替えや音量の変更、バッテリー残量を%表示で確認できたり、プリセットの登録と切り替えができます。

7.1chは音場の広がりが感じられ、シングルプレイのゲームや映画鑑賞などでは臨場感が増して良いかと思います。ただ、個人的にはガチなゲーム用途では(このヘッドセットに限らず)バーチャルサラウンドはオフにした方が良いと思っています。筆者は普段からステレオでやってるので慣れの問題もあるかもしれませんが、ステレオの方が音の方向は分かりやすいと感じました。いずれにしても、ソフト上から簡単に切り替えできますので、試して自分にあった方を使ってみると良いと思います。

NGENUITYは、UWP(Windows)のアプリとして公開されていて、マイクロソフトストアから入手できます。

HyperX NGENUITY | Microsoft Store ja-JP

なお、通常はStinger Core Wirelessが「規定のデバイス」として自動的に設定されると思いますので問題ないと思いますが、サウンドのリダイレクトやルーティングなど特殊な事を行っている環境下で、「規定のデバイス」が他のデバイスになっているとNGENUITYの設定がうまく反映されない様でした。あまりないパターンかと思いますが、うまくいかない場合は確認してみてください。

まとめ

良い点

  • ケーブルの煩わしさから開放される
  • 244gと軽量で快適な装着感
  • ゲーム向きの周波数特性
  • 小さい声でも拾ってくれるノイズキャンセリングマイク
  • スイングでミュートできる機能が便利
  • バッテリーが最大17時間と長時間持つ
  • ワイヤレスの遅延や音質劣化は気にならない程度
  • 保証が2年と長めで安心
  • 7.1chがオンオフ切り替えできる

悪い点

  • 充電ケーブルが0.5mと短め

総評

一万円を切る価格でワイヤレスゲーミングヘッドセットとして必要な機能が十分備わっており、ゲーミングヘッドセットを初めて買われる方や、ワイヤレスのはじめの一台におすすめです。

カテゴリ:ゲーミングデバイス

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投稿日:2020/04/10(更新日:2020/08/07)

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