6.4インチという絶妙な大きさの画面サイズに、Xperiaらしい洗練されたデザインと薄さ、そして当時としてはハイスペックな性能で、大画面スマホユーザーに人気のあるモデルです。3年前の2014年1月24日にau向けに発売されたものですが、後続機が出ることもなく「フルセグ、防水、おサイフケータイ」という日本向け三種の神器をもっていながらの大画面スマホとなると、このXperia Z Ultra以外にほぼ選択肢がないという、唯一無二の存在になっています。
基本スペックは今でもそこそこの性能
キャリア | au(LTE対応) |
---|---|
OS | Android 4.4.2 KitKat | CPU | Qualcomm Snapdragon 800 クアッドコア 2.2GHz | メモリ | RAM:2GB ROM:32GB |
外部メモリ | microSDXC (128GBまで) |
ディスプレイ | 6.44インチ トリルミナスディスプレイ for mobile 1920×1080ドット |
カメラ | メイン:810万画素 サブ:220万画素 裏面照射積層型CMOS Exmor RS for mobile |
本体サイズ | 179 × 92 × 6.5 mm |
質量 | 212 g |
その他 | Bluetooth 4.0、赤外線通信、FeliCa/NFC(おサイフケータイ)、フルセグ、防水防塵 |
まず基本的な性能に関して言えば、当時としてはハイスペックな部類だったので、今でも通用する性能です。ただRAMは2GBと少なめなので、メモリ消費の大きい3Dゲームなどは厳しいかもしれません。軽い動作のアプリなら十分快適に動作すると思います。
問題となり得るのは、Androidが4.4.2までとなっており、今後もアップデートはほぼされないだろうという点です。OSの機能性やUIの古さはさほど気にはなりませんが、今後のセキュリティ面で少し不安が残ります。
また、国内版はauからの販売のみとなりますので、docomo系のSIMは使用できません。MVMOならUQ mobileなどのau系SIMを用意しましょう。
片手に収まる絶妙なサイズ感
6インチを超える大画面でありながら、片手でも持つことができる丁度よいサイズ感が一番の魅力です。本体はちょうどパスポートや手帳などと同等のサイズで、スーツの内ポケットなどにもスッと収まる大きさになっています。また本体の薄さも6.5mmと 最近のスマホと比べても薄く、洗練された印象があり、見た目にも古さを感じさせません。
片手に収まるとはいえ、大きいことには代わりありませんので、小さいスマホより落としやすいです。リングストラップなどを付けて、指を掛けておくと安心だと思います。
片手でも操作しやすい設定が用意
Xperia Z ultraにはキーボードの大きさを調節したり、位置を調節する機能が用意されています。利き手に合わせて左側や右側に寄せたりして、片手でも届く範囲で入力ができるよう設定できます。とはいえ基本的には両手を使った方が操作しやすいと思います。
カメラのスペックは控えめですが、センサーは良いもの
カメラは「メイン:810万画素 サブ:220万画素」になります。Xperiaシリーズとしては控えめな性能で、レンズにもGレンズの刻印がありませんので、特殊な加工はされていないものと思います。画素数こそ少なめですが、810万画素あれば一般的な用途で十分な画質であることと、SONYの裏面照射型CMOSセンサーが使われているので、センサー性能は一般的なスマホより高いと思われます。(暗所でのノイズが少ない、フォーカスが早い、画質が良いなど)フラッシュライトについては残念ながら搭載されていません。
高画質なフルセグが視聴可能
Xperia Z Ultraでは地上波デジタル放送が見ることができますが、一般的なスマホなどで見れる「ワンセグ」と異なり「フルセグ」も視聴できます。細かい説明は省きますが、低画質なポータブル機器向けの映像ではなく、ご家庭のテレビで見ている映像と同等の高画質な映像をスマホで見ることができます。Z ultraの大画面と相性が良く、ポータブルテレビとしての価値も高いと思います。なお、安定して視聴するためには付属のアンテナをイヤホンジャックに挿す必要があります。
システム周りは古いですが、メニューはテーマで変更可能
Androidのバージョンは4.4.2となるので、ver5でマテリアルデザインが採用される前のデザインになります。システム周りやクイック設定ツールなどは少し古さを感じますが、基本的な機能はついてるので問題はないと思います。androidはテーマをインストールして見た目をカスタマイズすることも出来るので、メニューや待受についてはある程度変更可能です。画像の右側はATOMランチャーのテーマを適用したものになります。
うれしい防水防塵
IPX5/8相当の防水性能とIP5X相当の防塵性能が備えられています。個人的に水回りで使うことはないんですが、やっぱり付いていると安心な機能です。USBやSIMスロットにはキャップが付いていますが、イヤホンジャックについてはキャップレス防水になっています。
まとめ
現在中古白ロム市場では1万円前後で購入できますので、コストパフォーマンスは高いと思います。ヘビーユーザーの方などはサブ機として使い分けたりするのに向いていると思いますが、ハイスペックを求めないユーザーにはメイン機としてもまだまだ活躍できると思います。正直、SIMを使わずWi-fiオンリーでも、お風呂でテレビを見たり、家の中でネット見たり色々活躍できる端末だと思います。タブレットとスマホの良いとこ取りをうまく実現できているのではないでしょうか。筆者はしばらくメイン機として使っていきたいと思います。
最近の投稿
おすすめの投稿
手軽に高音質!配信、実況用おすすめマイク「HyperX QuadCast」レビュー
2019/11/12
「Sigma 100-400mm F5-6.3 DG DN OS」開封と試し撮り(動物園)【Eマウント望遠レンズ】
2020/07/12
北鎌倉の写真<紅葉> α7R + SEL70200G【作例】
2016/12/05
Xtrfyのマウスバンジーが最高!【B4】
2020/09/18
Ryzen 9 3900X エコモードでの消費電力と温度を簡易チェック
2020/07/23
【作例】α7R + Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA(SEL35F28Z)
2019/11/23
HP Probook 4520s 分解 CPU交換 Celeron → i5 560M
2016/04/15
Ducky One 2 Mini レビュー
2021/06/29