
裏面照射型の新センサーになって高感度耐性が上がった24MPのα7IIIと、画素数を12MPに抑えてピッチ幅を広く取った高感度モデルの初代α7sのノイズ量を比べてみたいと思います。
DXOMARK センサースコア
α7III | α7s | |
---|---|---|
Overall Score | 96 | 87 |
Portrait (Color Depth) |
25.0 | 23.9 |
Landscape (dynamic range) |
14.7 | 13.2 |
Sports (low-light ISO) |
3730 | 3702 |
DXOMARKのlow-light ISO(ノイズが特定の値に達するまでの最大ISO。大きいほうが優秀)では、僅差ですがα7IIIの方が優れているという結果になっています。
しかし、DXOMARKは8MPにリサイズしたものを比較評価したものなので、等倍で比べた時のノイズ量はまた違ってきます。個人的には等倍でのノイズ量が気になるので、実際に撮り比べてみたいと思います。
Sony A7 III: Low-light performer – DXOMARK
比較環境
レンズは「Sigma 70mm F2.8 DG MACRO」、MFピント固定、三脚固定、2秒セルフタイマー、F値固定、ISOに合わせてSS変更。RAW記録でカメラ側の補正はすべて切っています。Lightroom現像時にレンズプロファイルのみ適用、初期値で掛かっているシャープネスやノイズ補正などはすべて0にしてあります。
ノイズが見えやすい様にグレースケールの被写体を使用しました。ブログ上ではjpeg70%程度の圧縮がかかってますのでご了承ください。
ISO-100

基準感度ですので、どちらもノイズなくきれいです。
ISO-800

ボケ部分をよく見ると、α7IIIの方に僅かに輝度ノイズが見える程度です。α7sはほとんど変化がなくきれいです。
ISO-1600

どちらもカラーノイズが見えるようになり、ボケの柔らかさがなくなってきている感じもします。α7IIIのほうが輝度ノイズ、カラーノイズ共に多い気もしますが、そこまで大きな差は感じられません。ディティールも残っておりノイズ補正を少しかければ問題ない程度です。
ISO-3200

α7IIIはディティールが失われはじめています。ピント面とボケの境界線も分かりにくくなってきました。
α7sもボケ部分を中心にノイズが目立ってきましたが、ピント面のディティールは残っており、まだ耐えている感じです。
ISO-6400

α7IIIはさすがにノイズが目に付く感じです。等倍ではこの辺が限界でしょうか。
α7sはディティールが怪しくなってきましたが、まだ補正すればいけるかなと思います。
ISO-12800

α7IIIは等倍では使いたくないレベルです。α7sはディティールは潰れましたが、12800にしてはノイズはすごく少ないと思います。高感度側にいくほどα7IIIとの差が大きい気がします。
等倍ではα7sの方がノイズは少ない

裏面照射型の24MPセンサーより、12MPで画素ピッチの広い表面照射型のセンサーの方がノイズは少ないようです。1/3段刻みの感度はすっ飛ばして載せていますが、1段(1EV)程度はα7sの方がノイズが少ないと思います。
今回アップしてあるISOの中では、個人的にはα7IIIは3200まで、α7sは6400までが許容範囲かなと思います。これも被写体によっては目立ちやすさは変わってきますので参考程度にお考えください。
また、今回はノイズ量のみの比較で、色分離やダイナミックレンジなどは気にしてませんのでご了承ください。
α7IIIの3200とα7sの6400で同じぐらいのノイズ量だと思います。

依然として等倍での高感度耐性を求める場合はα7sが最強だと思います。ちなみにα7sIIはセンサーが一緒なのでノイズも同等のはずです。
今でも高感度重視の方には良い選択肢ではないかと思います。個人的にはα7IIIにこのセンサー載せてほしいところです。α7sIIIがそろそろ発表されそうなので、どうなるか楽しみですね。
縮小の度合いによっては差は少ない

DXOMARKで両機種がほとんど同じぐらいの結果が出ているように、ある程度リサイズをして縮小するならα7IIIのノイズは画素数が多い分、相対的にノイズも目立たなくなります。
今回はあくまで等倍の比較なのでα7sが良い結果になりましたが、α7IIIの高感度耐性はフルサイズ機の中でもトップクラスではあると思います。
元データも公開してます
https://www.dropbox.com/sh/5jqneuw3c3mhswj/AABMPr3_lI4EgBdzUIeBpWyBa?dl=0ブログ上と同じ「ISO-100、800、1600、3200、6400、12800」のデータしかなくて恐縮ですが、RAWファイルをドロップボックスにあげてあります。見たい方は上のリンクよりご確認ください。
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